ロジスティードはやばい?年収・残業・早期退職、日立との関係を調査

ホワイト度調査まとめ
2.1/ 5
従業員301人以上の企業で上位74%
残業時間(月平均) 28.4時間
有給取得率 67.9%
平均勤続年数 19.3年
男性の育休取得率 48.1%
採用の競争倍率 男性 53.5倍 ・ 女性 87倍

認定:くるみん・えるぼし(2段階目)

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算出方法・出典
  • ホワイト度:残業時間・有給休暇取得率・平均勤続年数・男性の育児休業取得率の4指標について、厚生労働省「職場情報総合サイト(しょくばらぼ)」に掲載されている従業員301人以上の企業(2026年10月取得)との比較により算出しています。評価は1.0〜5.0で表し、3.0が比較対象企業の中央値に相当します。各指標の値は本記事と同じ企業の公表値を使用し、記事で扱っていない指標はしょくばらぼの公表値を使用しています。計算方法の詳細
  • 男性の育児休業取得率:当該年度に育児休業等を取得した男性労働者数を、当該年度に配偶者が出産した男性労働者数で除した値です。取得日数は考慮されず、前年度に出生した子に係る取得も含まれるため、100%であっても対象者全員の取得を意味するものではありません。100%を超える場合は100%として表示しています。
  • 採用の競争倍率:応募者数を採用者数で除した値です。企業が公表している算出方法は「直近3事業年度平均。新卒採用者および経験者採用者の合算値。技能職は男女ともに採用実績なし。」です。

「ロジスティード」と検索して、「やばい」という言葉を見かけたことはありませんか?
応募を考えている会社で「やばい」と出てきたら、正直ドキッとしますよね。

検索候補には、「年収」「親会社」「採用大学」「再上場」「早期退職」なども一緒に出てきます。
お金や会社の行く先まで一緒に調べられているのを見ると、余計に不安になりませんか?

そこで、ネット上の情報をいろいろ調べて、ロジスティードの良いところと気になるところを整理しました。
応募や入社を考えている人は、判断の材料として最後まで読んでみてもらえるとうれしいです。

所属状況:旧日立物流の事業を引き継いだ会社。ロジスティードホールディングスの100%子会社で、KKRがグループを支配しています。日本郵便も持株会社に出資しています(2026年10月8日確認)。

ロジスティードはどんな会社?

ロジスティードは、旧日立物流の事業を引き継ぐ物流会社です。
まず、基本情報を見てみます。

項目内容
会社名ロジスティード株式会社
創業年月1950年2月
設立年月2022年4月(事業を引き継いだ法人)
設立の経緯2024年3月に旧日立物流の事業を承継
本社東京都中央区京橋2丁目9番2号
事業内容3PL、国際物流、重量品・美術品などの輸送・据付

ロジスティードの仕事には、国内の物流だけでなく、海外での物流や大型設備の輸送も含まれます。

次に、会社の規模を見てみます。業績は2026年3月期、人員・拠点数は同年3月末の数字です。

項目内容
売上収益(連結)9,930億9,400万円
営業利益(連結)563億3,000万円
従業員数(単体)898人
従業員数(連結)29,242人(臨時従業員は別集計)
グループ人員56,240人
拠点数国内475、海外545

ロジスティードは、海外の拠点数が国内を上回っています。

日立との関係は、次のように変わっています。

時期出来事
2022年12月KKR側のHTSK・HTSKホールディングスが日立物流の親会社に
2023年2月日立物流が上場廃止
2023年4月日立物流からロジスティードへ社名変更
2024年3月事業を引き継いだ法人がロジスティードへ社名変更
2025年12月日本郵便がロジスティードHDの株式取得を完了
2026年4月ロジスティードHDを主体とする経営体制へ移行

社名変更と事業の引き継ぎを経ているため、創業年と法人の設立年が異なります。
また、地域ごとのロジスティード東日本・西日本などは、本体とは別の会社です。
この記事の給与や働き方の数字は、特に断りがないものはロジスティード本体を扱います。

ワタリ調査員
ワタリ調査員

物流グループ全体の大きさと、本体の採用条件は分けて見るのがポイントです。地域子会社への応募を考えている人は、この記事の給与をそのまま応募先の条件として受け取らないのがおすすめです。

出典:会社概要/第4期有価証券報告書/沿革/日本郵政・資本業務提携資料/日本郵便・株式取得完了の発表

ロジスティードが「やばい」と言われる理由【悪い面】

気になるところとして確認できたのは、次の4つです。

  • 残業時間は業界平均より長い
  • 早期退職支援制度が実施されていた
  • 全国・海外の事業所が勤務地の候補になる
  • グループ会社で物流センターの火災が起きている

残業時間は業界平均より長い

ロジスティード本体の平均残業時間は、運輸業・郵便業の平均を上回っています。

ロジスティードは厚生労働省の職場情報で「運輸業、郵便業」に分類されているので、この業界の平均と比べました。
以下はどちらも2025年度の数字です。

項目ロジスティード運輸業・郵便業
平均残業時間月28.4時間月24.3時間

ロジスティード本体の平均残業時間は、業界平均より月4.1時間長くなっています。

残業を短くしたい人にとっては、業界平均より毎日少しずつ長く働くことになります。

出典:公式ESGデータ/厚生労働省・2025年度毎月勤労統計確報 第2表/Gビズインフォ

早期退職支援制度が実施されていた

雇用の面では、早期退職支援制度の実施も確認できました。

ロジスティードの2023年度の有価証券報告書には、セカンドキャリアサポートプログラムに伴う早期退職関連費用が記載されています。
内容は、通常の退職金に加えて払う金額や、再就職支援の費用などです。

同じ年度のESGデータには、制度を含めた離職の数字もあります。

項目制度を除く制度を含む
離職者数67人290人
離職率3.7%15.9%

対象は正社員で、定年退職者とグループ会社への転属は除いています。
通常の離職率だけを見ると、この制度に伴う退職を見落とします。

ただし、確認した資料からは、募集の対象年齢や条件、強制的な退職だったかはわかりません。
長く働ける会社を探している人は、早期退職を支援する制度が実施されたことを知ったうえで、応募や内定を検討するのがおすすめです。

出典:第2期有価証券報告書・その他の費用/公式ESGデータ

全国・海外の事業所が勤務地の候補になる

働く場所にも、確認しておきたい点があります。
ロジスティードの新卒総合職の募集要項では、勤務地は「全国(本社および国内外の事業所)」です。

一方、募集要項には転勤の頻度は書かれていません。

勤務地を特定の地域にしぼりたい人は、内定をもらったあとに、配属先と勤務地の変更範囲を確かめておくと、承諾するかを判断しやすくなります。

出典:新卒募集要項

グループ会社で物流センターの火災が起きている

物流施設の安全に関わる出来事もあります。
ロジスティードの有価証券報告書には、連結子会社の物流センターで起きた2件の火災が記載されています。

発生日会社・施設
2021年11月29日ロジスティード西日本(当時は日立物流西日本)舞洲営業所の物流センター
2024年1月11日ロジスティード東日本の神奈川県内の物流センター

ロジスティードグループは、2023年1月から独自の「消防見える化システム」で消防管理をしています。
消防設備の点検状況や期限などを管理する仕組みで、2025年度までに約680建物へ導入したと説明しています。

物流センターに関わる仕事を考える人にとっては、過去の火災と、消防管理の取り組みをあわせて見ておきたい情報です。

出典:第4期有価証券報告書・火災関連の注記/労働安全・衛生・健康経営

ワタリ調査員
ワタリ調査員

4つのうち、毎日の働き方に直接かかわるのは残業と勤務地です。早期退職の支援制度は、制度を含めると離職率が大きく上がった年度があり、長く働きたい人は知っておきたい事実です。

出典:公式ESGデータ/新卒募集要項/第2期有価証券報告書/第4期有価証券報告書

ロジスティードが「やばい」と言われる理由【良い面】

良いところとして確認できたのは、次の3つです。

  • 平均年収は業界平均より高い
  • 有給の取得日数は業界平均より多い
  • 平均勤続年数は業界平均より長い

平均年収は業界平均より高い

給与は、ロジスティード本体の良い面です。
非上場ですが、有価証券報告書で平均年間給与を公表しています。

会社の2026年3月期の給与を、国税庁の2025年分の運輸業・郵便業の平均給与と並べます。

項目ロジスティード運輸業・郵便業
平均年間給与881.6万円482.5万円

会社の給与は、賞与と基準外賃金を含む金額です。
ロジスティード本体の平均年間給与は業界平均より400万円近く高くなっています。

給与水準を重視して応募先を選ぶ人にとって、候補に入れる理由になる数字です。

出典:第4期有価証券報告書・従業員の状況/国税庁・令和7年分民間給与実態統計 第8表/Gビズインフォ

有給の取得日数は業界平均より多い

残業が業界平均より長い一方、有給の取得日数は業界平均を上回っています。
会社の2024年度の実績を、2024年の実績を扱う厚生労働省の調査と比べます。

項目ロジスティード運輸業・郵便業
有給休暇の平均取得日数16.7日11.4日

ロジスティード本体の有給休暇の取得日数は、業界平均より年5.3日多くなっています。
業界平均より、年間でおよそ1週間分の平日の休みを多く取得しています。

有給を使って旅行や家族との時間を確保したい人にとって、取得日数の面では良い会社です。

出典:公式ESGデータ/厚生労働省・令和7年就労条件総合調査 第5表/Gビズインフォ

平均勤続年数は業界平均より長い

平均勤続年数も、業界平均を上回っています。
会社の2025年度の実績と、2025年の業界統計を並べます。

項目ロジスティード運輸業・郵便業
平均勤続年数19.3年12.9年

ロジスティード本体の平均勤続年数は、業界平均より6.4年長くなっています。
会社には、階層別の教育や海外業務研修、育児・介護の短時間勤務制度もあります。
こうした制度が、仕事を続けるための支えになっていることは背景として考えられます。

同じ会社で経験を積みたい人にとって、平均勤続年数と、仕事を続けるための制度をあわせて見られる点は良い材料です。

出典:公式ESGデータ/厚生労働省・令和7年賃金構造基本統計 第5-1表/教育制度/新卒募集要項/Gビズインフォ

ワタリ調査員
ワタリ調査員

給与と有給の取得日数は、どちらも業界平均を上回っています。給与水準と休みの取りやすさの両方を重視する人には、応募先として検討できる会社です。

出典:第4期有価証券報告書/公式ESGデータ/第2期有価証券報告書

ロジスティードの将来性

日立からの売却や上場廃止だけで、業績が悪い会社と決めることはできません。
ロジスティードの2026年3月期の連結決算では、営業利益に加え、親会社株主に帰属する当期利益も401億円を計上しています。
業績の面でやばい状況ではありません。

経営体制では、持株会社を中心にする変更がありました。
2026年4月1日から、ロジスティードHDを主体とする経営体制へ移行しています。

再上場についても、公式の統合報告書で再上場を見据えた方針を説明しています。
2026年9月の事業説明会では、中谷CEOが、業績の実績から見れば2027年度に再上場への取り組みを始めてもよいのではないかと話した、と報じられています。
取り組みを始める時期に関する発言で、上場日が決まったという話ではありません。

応募を考える人にとっては、再上場の時期だけでなく、自分が国内物流・国際物流などのどの仕事に関わるかが、仕事選びの判断材料になります。

ワタリ調査員
ワタリ調査員

日立から離れたあとも、2026年3月期は利益を出しています。再上場は、CEOが取り組みを始める時期に触れた段階で、上場の日が決まったわけではありません。

出典:第4期有価証券報告書/2023統合報告書・CEOメッセージ/LOGI-BIZ online・2026年9月30日

ロジスティードに向いている人・向いていない人

向いているのは、次のような人です。

  • 給与水準を重視している人(本体の平均年収が業界平均を上回る)
  • 有給を使った休みを重視している人(取得日数が業界平均を上回る)
  • 国内物流や国際物流の仕事をしたい人(どちらも事業として扱う)

一方、次の希望が強い人には合わない点があります。

  • 業界平均より残業の少ない会社を選びたい人(本体の平均残業時間は業界平均より長い)
  • 勤務地を特定の地域に限定したい人(新卒総合職は全国・海外の事業所が勤務地の候補)

給与や休暇を重視するか、毎日の勤務時間や勤務地を重視するかで、評価が変わる会社です。

まとめ

ロジスティードは、残業や勤務地、過去の早期退職など、入社を考えるうえで気になる点があります。
一方、本体の平均年収・有給取得日数・平均勤続年数は、業界平均を上回っています。

ロジスティードは業績の面でやばい状況ではなく、給与や物流の仕事内容を重視する人なら、応募先として検討できる会社です。
毎日の残業と勤務地に希望がある人は、その希望と合うかを先に考えたいところです。

内定をもらって入社を検討している人は、次の3つも確認して検討するのがおすすめです。

  • 配属先と勤務地の変更範囲
  • 担当する仕事と、配属先での勤務時間
  • 内定時に示される給与・手当と家賃補助の適用条件

出典:新卒募集要項/公式ESGデータ/第4期有価証券報告書/第2期有価証券報告書

よくある質問

日立物流とロジスティードはどういう関係?

日立物流は、2023年4月にロジスティードへ名前を変えました。
さらに2024年3月には別の法人へ事業を引き継ぎ、その法人がロジスティードの名前を使う形になっています。

旧社名で調べている人も、応募を考えるときは、ロジスティード本体と地域子会社のどちらの募集なのかを区別すると、採用条件を取り違えずに済みます。

出典:沿革/第4期有価証券報告書

なぜ日立が売却したの? 上場廃止の理由は?

日立製作所は、売却で得た資金を財務基盤の強化や成長投資などに使うと説明しています。
日立物流側の開示では、日立から売却の意向を受け、非公開化を前提に相手先を選んだ経緯が記載されています。

日立物流は、候補先の中で提示価格が最も高かったことに加え、資金調達の条件や成長を支援する体制などを総合的に検討してKKRを選んだと説明しています。
株式の公開買付けを経て、日立物流は上場を廃止しました。

上場廃止は、こうした買収に伴う出来事です。

出典:日立製作所・2022年4月28日発表/日立物流・TOB意見表明/沿革

親会社はどこ? 日本郵便との関係は?

直接の親会社はロジスティードHDです。
ロジスティードHDの議決権は、KKR側が75%を保有すると、2026年3月期の有価証券報告書に記載されています。

日本郵便は2025年12月にHDの株式取得を終えています。
取得した割合は議決権14.9%、経済的持分19.9%です。

日本郵便の出資後も、KKRが支配する物流グループの会社として、応募や入社を検討することになります。

出典:第4期有価証券報告書/日本郵便・株式取得完了の発表

初任給・年間休日・福利厚生は?

本体の新卒募集要項では、次の条件が示されています。
初任給と年間休日は2026年度の数字です。

項目内容
初任給・高専卒月248,635円
初任給・学部卒月272,299円
初任給・修士卒月282,497円
年間休日126日、完全週休2日制
有給休暇の付与24日
勤務制度フレックスタイム制、在宅勤務、育児・介護短時間勤務
住宅支援家賃補助制度
諸手当交通費全額支給、残業手当、家族手当など

育児・介護と仕事を両立する制度に加え、家賃補助もあります。
勤務地が自宅から離れる場合は、家賃補助の適用条件を内定後に確認しておくと、住まいにかかる費用を考えやすくなります。

出典:新卒募集要項

退職金・賞与はある?

ロジスティード本体の募集要項には退職金制度があり、賞与は年2回、昇給は原則年1回です。

ただし、賞与が基本給の何か月分かは、この募集要項には書かれていません。
内定をもらったあとに、賞与を含めた年収の説明を受けると、ほかの会社の条件と比べやすくなります。

出典:新卒募集要項

離職率はどれくらい?

ロジスティード本体の2025年度の離職率は2.7%です。
正社員を対象に、定年退職者とグループ会社への転属を除いて集計しています。

本文で扱った早期退職支援制度の実施年度とは分けて、同じ定義の数字として見ることが大切です。

出典:公式ESGデータ

採用大学・就職難易度はわかる?

本体の新卒募集要項には、採用実績校の一覧はありません。
ロジスティードの新卒応募資格は大学院・大学・高専卒と、入社時点で卒業後3年以内の既卒者です。

応募資格だけから、大学名による選考の基準や就職難易度は判断できません。
採用大学の検索結果だけで応募をあきらめるより、募集職種と自分の希望が合うかを考えるほうが、応募先を選ぶ材料になります。

出典:新卒募集要項

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